持続化|面談の注意点

『様式4:事業支援計画書』面談の注意点

はじめに

『小規模事業者持続化補助金』を申請する際に必須の、『様式4:事業支援計画書』。これを入手する際に、商工会・商工会議所で面談を受けてもらうのですが、ここでしばしばトラブルが発生しているようです。

面談に関してよくあるコメントは、以下の3点です。

  • 予約が必須と言われた/締め切ったと言われた
  • 計画書をケチョンケチョンに言われて、心が折れた
  • また来てくれと言われたが時間がない

1:予約必須

こればかりは、しょうがありません。締め切りギリギリで事業計画書の作成のご相談頂いた場合、「お約束できません」とお伝えすることが多いです。その理由の1つがこれです。

かつては、「ある商工会議所がダメでも、近くの商工会議所へ」とご案内できていました。現在は、住所地/稼働地の商工会議所しか認めてもらえません(要項に明記されています)。

2.ケチョンケチョン

担当者によっては、事業計画書を酷評します。高圧的な人も散見されます。しかし、我慢してください。『様式4:事業支援計画書』さえもらえれば良いのです。さらに、その書類をもらった後、その方は特には何も、助けてくれないことが大半です。お礼なども必要ありません。

さらに、酷評されたからといって、不安になる必要もありません。何を言われたか、具体的に聞いてみると、驚くことに、的外れな指導を受けていたりするのです。

よくある原因は、以下の2点です。

  • 自分では申請したことがない
  • 融資のための事業計画書の作り方しか知らない

なぜこのような指導になるのかというと、委託された『中小企業診断士』が面談するケースがあるからです。『中小企業診断士』の試験科目を見て頂ければ分かりますが、こういう書類の作り方を学んでいるわけではありません。その後の活動でも、こういう書類に慣れているとは限りません。

そのため、「SWOT分析が甘いですね。」「キャッシュフローはどうなってますか?」というような、「知識をひけらかすため」・「自社の顧問獲得のため」の、役に立たない指導をする場合が発生してしまいます。こういうのは、もう避けようがなく、運が悪かったと言わざるをえません。申請側にはコントロール不能なので、「補助金のために、お経を聞いてきてください」と言わざるをえません。

3.また来てくれ

「また来てくれ」と言われても、「今日だって、やっと時間を作ってきたのに…」「仕事は忙しいのに…」「もう取りに来られない…」という事態。商工会・商工会議所は、平たく言えばお役所のようなものです。普通の業務時間しか開いていませんから、そのような事態は多々発生します。

商工会・商工会議所が、本当に会社の経営のことを考えるのであれば、移動や面談に時間を使わせるべきではなく、ある一定水準の計画書ができていれば、1回目で『様式4』を交付するべきだとは思います。しかし、大半の窓口は、そのように考えてくれないようです。

従業員が取りに行くことは通常認めてくれますので、面談の際に、その旨相談すると良いと思います。また、例えば、「海外出張で取りに来られない」・「病気で取りに来られなくなった」というような場合に、外部顧問の先生が受け取ることを認められた例もあります。

商工会・商工会議所としても、自分のエリアで採択者が出た方が良いので、そういう場合には柔軟に対処してくれる場合がほとんどです。とりあえず相談してみるようにしましょう。

さいごに

どんな担当者にあたるかは、本当に運です。良い担当者にあたることをお祈りいたします。

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