計画書準備のポイント
融資の『計画書』との違いを理解する
- 融資をもらうための『事業計画書』は、「きちんと返済できる」ということを説得するするための書類です。
- お金の使い方よりも、お金の入り方の方が重要です。
- 資金がショートしないように、『キャッシュフロー計算書』の妥当性がポイントになります。
- 補助金をもらうための『計画書』は、「きちんと実施できる」「費用対効果が明確である」ことを説得します。
- 実施できるだけの資金も重要ですが、それよりも、実施の実現性(スケジュールなど)が重要です。
- 費用対効果が明確であればあるほど、通りやすい場合があります。
- 費用対効果が明確でなくても、実施内容が斬新なら、通りやすい場合があります。
併用を意識する
- 申請できる補助金は1つとは限りません。
- 同じ内容の計画・施策では、複数採択されても、1つの補助金しか使えません。
- どういう計画・施策で申請して、併用するのか、上手に計画を立てなければなりません。
翌年を意識する
- 補助金は、1回通って終わりではありません。翌年以降も申請できるものが大半です。
- ある年に、事業のあらゆる内容で申請を通してしまうと、翌年以降の改善案が出しづらくなります。
- 「今年はこれ、来年はこれ」というように、併用も意識しながら、上手に計画を立てましょう。
予算は多めに組んでおく
- 支出が計画より少なくなる分には問題ありません。
- 支出を計画より多くしたい場合、『計画変更届』を出さなければならない場合があります。
- 例えば、「ホームページ制作費は10万円」と組んでいたが、実際は30万円かかった。
- 『計画変更届』は、承認されない場合もあるので、最初から予算は多めに組んでおきましょう。
予算余りを意識する
- 予算を使いきれるとは限りません。
- 交付決定より前に、必要に迫られ支出してしまった。
- 思ったより安く調達できた。
- その時に、別のことにもお金を使えるように、上手に予算を組み立てておかなければなりません。
タイムラグを意識する
- 計画の申請から、採択・交付決定までは、2か月ぐらい時間がかかる場合があります。
- 2か月もたてば、やりたいこと、やりたい形が変わっている場合は多々あります。
- 次の項目『計画の柔軟性を意識する』につながりますが、変化をしっかり吸収できるような計画にしておく必要があります。
計画の柔軟性を意識する
- 計画内容がかっちり決まっているほど、柔軟に実施しづらくなります。
- 計画が『新聞折込の実施』なら、新聞折込を無視して別のことをするわけにはいかなさそうです。
- 計画が『チラシを使った販促』で、その経費に新聞折込が入っているだけなら、ポスティングや店頭配布に切り替えるなど、柔軟に変更が可能です。
ウェブ施策を意識する
- 今や、どんなビジネスであっても、ウェブ集客を無視できません。
- 商店街にある店舗ですら、ウェブの活用は重要です。
- ほとんどの補助金は、「どう集客するつもりか」「どう集客に活きるのか」がポイントになります。
- ウェブを無視した計画書では、空虚な計画、本気度の低い計画に見えてしまってやむをえないでしょう。