計画書の第１稿ができたら何をしたらいい？

「計画書を作りました、この後、どうしたら良いでしょうか」よく頂くご相談です。概要をご紹介したいと思います。

『小規模事業者持続化補助金』の申請には、『商工会議所（又は商工会）』の発行した、『様式4（事業支援計画書）』が必要です。これをもらうために、『商工会議所（又は商工会）』に、面談の予約を入れます。

商工会議所経由で、採択後にトラブルになったケースは、あまり聞いたことがありません。一方、商工会経由の場合、担当者によって、あまりにも酷いアドバイスをするケースが散見されます。

実際、採択後に、商工会担当者のリードミス・確認不足で、受給を断念したような話もあります。自分の認識では、商工会議所の対応は一定ですので、できれば面談は、商工会議所で受けてきてもらいたいところです。

面談の予約を取ったら、指定された日時に商工会議所（又は商工会）を訪問します。この時に持っていくべきなのは、以下の通りです。

電子申請をするのであれば、様式1・5は必要ありません。

担当者によって、即日交付になる場合と、「いついつ来てください」と言って、後日交付になる場合とあります。私が行くと、いつも20分未満ぐらいの面談で、ほとんど修正点もなく、様式4を交付してもらえます。

なお、担当者によっては、計画書がしっかり仕上がっているのにも関わらず、何度も面談しようとする人がいるようです。採択水準に仕上がっている計画書で、何度も行く意味はありませんそういう場合には、「忙しいので、何度も対応できない。この書類で出させてほしい。」と言ってみてください。

担当者の多くは、実は補助金のプロではありません。実際に自分で申請して、入金された経験のない方の場合、当事者意識をもって書類を見ることができないのが現実です。（かなり詳しい担当者もいらっしゃいます）

例えば…

このようなアドバイスをする担当者がいます。これは、大嘘です。むしろ、予算は大きく組んでおくべきですし、家賃申請は条件があるだけで、申請できないわけではありません。

このようなことが少なくありませんので、担当者のアドバイスは、真実かどうか、主体的に判断する必要があります。

『様式4』をもらったら、後は申請を完了するだけという状態になります。まずは、以下の2つを準備します。

また、特別枠を申請する場合には、それぞれ必要書類が異なりますので、そちらも準備します。

電子申請アカウントの取得が終わっていたら、必要書類を全てスキャンして、電子申請します。PCを用いた事務作業に慣れている方なら、20分もかからないと思います。（2024年申請分から、電子申請のシステムが変更になります）

締切日には、アクセスが殺到して、申請しづらくなる場合があります。電子申請アカウントを取得したら、コツコツ入力して、後は様式4を添付するだけという状態にしておきましょう。そして、申請日前日の夜中には、申請を完了するようにしておいた方が良いです。

電子申請アカウントの取得がまだの方は、郵送申請のために、全書類をプリントアウトします。押印も忘れないようにしましょう。

計画書の電子データが必要ですから、CD-R/DVD-R/SDメモリなどに、計画書の様式1－5のデータを保存します。必要書類等が全部揃ったら、濡れても大丈夫なように、郵送用のビニールに入れます。

それらを、レターパックライトに入れて、発送します。

補助金の郵送申請は、消印有効です。郵便ポスト投函の場合、締切日の回収に漏れてしまったら、申請失敗となります。また、新型コロナの影響で、本局の営業時間が短くなっているケースが少なくありません。余裕を持って申請するようにしましょう。

補助金の申請は、手続き自体は非常に簡単です。少なくとも、実績報告よりも遥かに簡単です。

ただし、「こういうのが苦手」という方は少なくありません。しかし、だからこそ、この簡単な手続きで慣れておいた方が良いのです。そうでなければ、実績報告で苦しむことになるか、最悪の場合、悪質な代行サービスに搾取される可能性があります。ご注意ください。