はじめに
『給付金』、嬉しかったですよね。私も、『持続化給付金』と『事業復活支援金』を頂戴しまして、コロナ禍、本当にありがたかったものです。
しかし、これと同じ感覚で、『小規模事業者持続化補助金』がもらえると思ったら、大間違いです。『給付金』の感覚で補助金を申請すると、なかなか大変で、辛い思いをすると思いますので、きちんと説明したいと思います。
補助金と給付金はどう違うの?
『給付金』は、通ればすぐに入金されましたよね。申請から入金まで、初期の頃や、トラブルがあった場合を除いては、3か月以上かかったというようなケースは、少ないんじゃないでしょうか。
一方の『補助金』は、通ったからといった、すぐに入金されるわけではありません。計画書に従ってお金を使って、それを集計して、事務局に報告して、それが認定されて、やっと入金されるのです。
この違いは、『給付金は、売上の補填が目的』『補助金は、経費の補填が目的』という違いが大きいです。
補助金の入金はかなり遅い
補助金の入金がどれだけ遅いのか、以下に実例を示します。以下のように、申請してから入金まで、実に丸1年かかってしまうのです。
- 2022年2月4日 締切
- 2022年4月27日 採択発表
- 2022年5月13日 交付決定
- 2022年12月7日 実績報告
- 2023年1月16日 振込申請
- 2023年2月13日 入金
入金を実質的に早める方法がある
ただただ補助金の入金を待てば、上記のようなスケジュールになります。一方で、補助金の採択を上手に活用して、資金調達する方法があります。
つまり、『2022年5月13日 交付決定』のタイミングで、銀行から融資を受けることができます。この場合、『補助金が入金されたら返す』という借り方ができる場合があります。最短では、2~4週間で融資してもらえます。
これに成功すると、事実上、補助金の先払いを受けたような状態になります。補助金経費を使うのも、非常に楽になりますね。
補助金を上手に活用する
『補助金を給付金と同様、お金がもらえるもの』というぐらいの認識ですと、このような準備が疎かになります。結果的に、後々で焦って、苦しんで、最悪の場合、満額もらえないような事態になりかねません。
しかし、きちんと理解して準備していた人は、無理なく上手に、補助金を活用できます。ぜひ、補助金の仕組みを理解して、『無理なく上手に、補助金を活用』できる事業者になりましょう。