1.はじめに
ものづくり補助金の計画書を作るにあたっては、必ず、以下の2つをチェックしてみてください。
- ものづくり補助金の『公募要領』
⇒計画書の『審査基準』等が書かれています - 事業再構築補助金の公表されている採択された『事業計画書』
私たちのように、普段から事業計画書を作成している人間は、他社の事業計画書も見慣れています。一方、そうでもない方にとって、ものづくり補助金の採択計画書は、実はどんなものなのか知らない、ブラックボックスのようなものだったと思います。
ところが、『事業再構築補助金事務局』が、採択計画書をピックアップして、公表してくれたのが、2021年です。それ以来、『事業再構築補助金』だけでなく、『ものづくり補助金』の計画書のレベルも、全国的に上がったように感じています。
他社の事業計画書を見る機会など、ほとんどないでしょうから、ぜひ見てみて頂ければと思います。
2.公募要領から組み立てる
公募要領(公募要領(17次締切分))では、p23以下に、事業計画について書かれています。この中で、特に重要な項目は、以下の2つです。
- 5-1 事業計画書への記載事項
- 6-1 書面審査
この『5-1 事業計画書への記載事項』では、『計画書にどういう項目を書くべきか』が書かれています。そして、『6-1 書面審査』では、『どういう基準で審査するか』が書かれています。つまり、このどちらも踏まえて書く必要があります。
3.計画書のポイント
慣れていない方が迷うポイントが、大きく2つあります。
- 各要素のページ数
- 『その2』で記載すべき『優位性』と、書面審査の『技術面』に書かれている『優位性』の位置づけ
まず、弊社の計画書では、通常、以下の構成になっています。
- その1 4~5ページ
- その2 3~4ページ
- その3 1~2ページ
実際に、採択された弊社の計画では、その3は1ページしかありません。お客様の計画書では、その3を通常2ページ作るようにしていますが、1ページしかないものがあります。
ページ数は、テンプレートに当てはめるというよりは、必要な情報を集め、それを整理して、説明しやすいように再構成するような形で、組み立てています。
次に、この『優位性』という記述ですが。これは、作る方によって、多少ニュアンスが異なるものかと思います。
「弊社ではこう考えている」というものがありますが、それが一般的とまでは言えないので、ここでの記載は避けたいと思います。ぜひ、公募要領や、公表されている事業再構築補助金の計画書を読み込んで、しっかり考えてみてください。
4.さいごに
補助金の申請は、慣れていればそんなに大変なことではありません。しかし、初めての方にとっては、とても大変なことばかりだろうと思います。
私は、10年以上、補助金等のサポートをしてまいりました。気軽にご相談くださいませ。皆様からのご相談、心よりお待ち申し上げます。